書痴の書架より
- 作者: 小松和彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 76回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
民俗学者だけに、他のガイドブックに無い面白い紹介をしています。
学者さんが書いているので難しいと思っている方、そんなことは無いので安心してください。
簡単にどんな感じか、一例を紹介します。
曰く、縁結びの神社は縁結びだけではなく、縁切りも行っているとのこと。
例えば、一人の男性を慕う二人の女性が居たとします。(男女が逆のパターンでも可です)
片方の女性が、願掛けをして、それが叶ったとすれば、彼女の縁が結ばれたのと同時に、もう片方の女性の縁が切れることを意味します。
その為、自分の縁を成就させるべく、ライバルの縁を切るために、神社に呪詛を依頼するということが近世までは比較的頻繁に行われていたとのことです。
場所によっては、神社の裏側の森などに、呪詛の藁人形が木に打ち付けられているとかいないとか。
他にも、有名な飴買い幽霊が飴を買った店など、霊的スポットが盛り沢山です。(心霊スポットではありません。お間違え無いように)
これから京都に観光に行く方で、一風変わった所を観て回りたい方は、ご一読しては如何でしょうか?
朕は残念ながら、この書籍を活用する機会はありませんでした。
京都には、過去二回ほど観光に行っていますが、いずれもこの書籍に出会う前でした。
当時、この書籍があればと思うと、つくづく残念です。