書痴の書架より

断鎖(Escape) (双葉文庫)

断鎖(Escape) (双葉文庫)

五條瑛の『断鎖(Escape)』を読了しました。(今日という訳では有りませんが)
普段読まない類のジャンルなので、新鮮な感じがしました。
最初読み始めた時は、地の分があまり肌に合わず、読み辛かったのですが、読み進めていくうちに気にならなくなりました。矢張り、普段読まないタイプの文章は、慣れるまで少し時間が掛かるようです。


ヒールの主人公が、巨悪と法の目を潜り抜けて、裏社会で活躍するといったお話です。
今後、主人公がどうのし上がって行くのかが見物です。
ジャンルとしては、ピカレスクハードボイルドと言った感じでしょうか?
私としては結構楽しめましたので、シリーズ続刊を続けて読んで行こうかと思っています。


ところで、この作家の方って、あまり人気が無いのでしょうか?
購入した書籍全てが初版でしたので、増刷はしていない模様です。
結構面白いので、増刷してもらえるとありがたいのですが。兎に角入手し辛いものですので。
いつもは、小説の映像化はあまり歓迎しないのですが、この方の作品は映像化を希望します。理由は、映画やTVドラマを見たいのではなく、映像化されれば、増刷されるからです。