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X-ファイル?スクイーズ? [DVD]

『隔週刊 Xファイル DVDコレクション』30号

定期購読の一冊。
もうそろそろ、『隔週刊 Xファイル DVDコレクション』に関するコメントのネタが尽きてきました。


こんなに楽しい!妖怪の町

こんなに楽しい!妖怪の町

鳥取県境港市の目玉『水木しげるロード』の案内です。
残念ながら、水木サンの著書では有りませんでした。
私は出不精なので、滅多に旅行には行かないのですが、この境港には一度は行ってみたいと思っています。


水木サンの著書ではありませんが、内容は中々楽しめました。
特に、現在設置されている妖怪ブロンズ像が全て写真で収められているのは良かったです。
現在水木しげるロードに設置されている百十体のブロンズ像が並ぶ様は圧巻でした。しかも、このブロンズ像、まだまだこれから増えていく筈です。
こういった立体物は、実際に見ないことには、その善し悪しを判断することは出来ません。しかも、収録する作品点数が非常に多いため、一体に付き一つのアングルから撮影したものしか載っていません。
とは言え、造詣を観察することは出来なくても、設置されている妖怪像のラインナップを知ることは出来ますし、ブロンズ像の大体の作りは判るので、実際に現地に足を運んでない人が、参考程度に見るのには役に立つのではないでしょうか。この写真を見て、水木しげるロードに是非行ってみたいと思う人も居るでしょう。実際私がそうですし。


しかし、ブロンズ像のラインナップを見てみると、どういった基準で製造しているのかが良く分かりません。
「鬼太郎」「目玉の親父」「ねずみ男」をはじめ、「こなき爺」「砂かけ婆」「一反木綿」「塗壁」「ねこ娘」「油すまし」この辺りは所謂”鬼太郎ファミリー”に属する人気キャラクタなので、像にするにあたっては外せないでしょう。
鬼太郎のライバルキャラ「ぬらりひょん」「朱の盆」は『ゲゲゲの鬼太郎』の作中ではかなり重要なポジションですので、像になるのは自然なことでしょう。
また、『ゲゲゲの鬼太郎』と並ぶ、水木しげるの代表作『悪魔くん』の「悪魔くん」「メフィストフェレス」や、『河童の三平』の「三平」「河童」「狸」も像になるにあたって相応しい人選といえるでしょう。
その他、「ろくろ首」や「座敷童」「小豆洗い」といった世間一般で認知度の高い妖怪が像になっているのもわかります。
しかし、「寒戸の婆」の様な『遠野物語』に数行記載があるだけのマイナキャラクタが像になっているのかが判りません。
他にも、水木漫画に良く出てくる「眼鏡の出っ歯のサラリーマン」(サラリーマン山田と言うのが正式名称のようです。)も像になっています。この人は、特に役割も与えられていないモブでしかないのに何故かブロンズ像となって、水木しげるロードに鎮座ましましています。
あと、「金霊」もかなり謎です。この妖怪は、蔵の中に金銭が飛んでくる”現象”を表している妖怪で、姿形のあるキャラクタとして描かれているわけでは有りません。そのため、人形であったり、動物であったり、または擬人化された物品で表されているわけではなく、水木しげるの妖怪画でも、蔵の中に飛び込んでくる硬貨のイラストしか有りません。しかし、境港市観光協会、何を思ったのか、「蔵の中に飛び込んでくる硬貨のイラスト」をそのまま立体物にしています。ファン以外の「金霊」を知らない人が見たら、何処に妖怪がいるのか分からず蔵の中を覗いて必死で探すことになるでしょう。「金霊」の蔵を覗いた方、この妖怪は、キャラクタの造形はありません、金銭が飛ぶ現象そのものが妖怪です。惑わされないよう、お気を付け下さい。
他にも「ひょうとく」「いそがし」といったマイナ妖怪が立体化されています。他にもっと先に立体化するべき妖怪がいくらでもいると思うのですが、水木先生の趣味でセレクトされているのでしょうか?


ところで、この水木しげるロードのブロンズ像、スポンサーが付いていたような気がします。一般人もスポンサーになれるのでしょうか?
もしなれたとして、私が支払える程度の金銭でブロンズ像を作れるのなら、是非スポンサーになってみたいものです。
その時に、作成したい像は「百々目鬼」と、『河童の三平』の「鳥」です。