雑記〜学歴詐称〜

代議士の古賀潤一郎氏の学歴詐称が発覚したのが二年程前です。これはまだ皆さんの記憶に新しいことでしょう。
彼は、U.C.L.A.(カリフォルニア州立大学ロサンゼルス)他多数の有名大学の名前を出し、あたかもそれらの大学を卒業したように語っていました。しかし、皆さんもご存知のように、その様な事実は一切無く、嘘がばれて日々マスメディアを沸かす騒ぎとなりました。
これは、古賀潤一郎氏嘘を付いていたことそのものも非常に大きな問題なのです。代議士として、国政に携わる人物としてやってはならないことでしょう。
しかし、最も問題なのは、彼が卒業したとする名前を挙げた大学が実際にアメリカに存在する事ではないと思います。


法律(海外の法律はどうなっているか知りませんが、少なくとも日本の法律)において、”実際に存在する”学校を卒業していないにも関わらず、その学校を卒業したと公の場(書類など)で騙る事は、法律に抵触します。逆に言うと、実在しない学校を卒業したと公言するのは、現行法においては、(法律上)なんら問題は有りません。
例えば、東京大学早稲田大学マサチューセッツ工科大学を卒業したと言えば学歴詐称になりますが、ミスカトニック大学、馬鹿田大学、男塾、私立リリアン女学園、聖へべれけ女学院などの実在しない学校*1を卒業したと言った場合は、学歴詐称になりません。
この実在しない学校卒については、「特許大学」の事件が有名です。
解説するのが面倒なので、詳しく知りたい方は「特許大学」で検索すればわかると思います。


この事例から考えると、古賀潤一郎氏も実在の大学名を挙げてなければ、「法に抵触しないから構わない」と言って切り抜けられたことでしょう。
尤も、世間からの風当たりが弱くなるとは思えませんが、少なくとも、賞罰の履歴として学歴詐称が残されることは無かったでしょう。





何故、私が急にこんな話を書き出したかと言うと、プロフィールを更新したからだったりします。
いや、長々と詰らない言い訳をしたに過ぎなかったのでした。

*1:正確に確認してはいませんので、もしかしたら実在するかもしれません。