雑記〜身分詐称〜

昨日は学歴詐称について書いてみましたが、読み直すとどうも説明不十分な気がします。
そこで、一寸追記します。


昨日は、
「”実際に存在する”学校を卒業していないにも関わらず」
と言いましたが、これは実在する学校名を偽った場合のみならず、実在する団体、役職などを語った場合においても同様の扱いとなります。
逆に言うと、実在しない団体、役職を語る分には、詐称にならないと言うことです。

例えば、マスコミの取材班が警察を騙って情報を聞き出そうとした場合は、法に抵触してしまいますが、日本の国家憲兵*1を名乗れば大丈夫なはずです。


そのため、46代目征夷大将軍を名乗ったり、陰陽寮検非違使勤務と言う分には全く問題は有りません。
ただ、明らかに嘘だとわかる官職を名乗っては只の変人に思われてしまいます。そこで、実際に確認すればすぐバレるけれども、一寸聞いた限りでは尤もだと思える経歴を言えばいいと思われます。


一例を挙げてみましょう。
「特許大学で博士号を取得した後、海外へ渡りミスカトニック大学で三年間クトゥルフ神話の研究をして、書いた論文にてマスターを取得。日本に帰国した後は、東京特許許可局でキャリアとしてエリートコースを歩んでいます。」
知っている人が聞けば、明らかに可笑しい内容の話ですが、普通の人は多分聞き流してしまうことでしょう。一寸聞いた限りでは、海外留学経験のあるエリート官僚の自慢話のようです。
特許大学、ミスカトニック大学クトゥルフ神話(この研究に関しては微妙ですが)、東京特許許可局全て架空の存在ですが、世間の大半の人は知らないと思います。

普通は(世間話レベルでは)、人の経歴を聞いた後、実際にその団体、役職が存在しているかどうか調べる人は先ず居ません。そのため、さほど深く付き合いのある人でなければ、このくらいのことを言っても問題はありませんし、発覚しても身分、経歴詐称にはなりません。


まあ、あくまで法的な話に過ぎませんので、訴えられても問題は有りませんが(と言うか、架空の団体から訴えられることはありえませんが)、世間体がどうなるかまでは保障の限りではありません。

*1:例によって、現在実在しているか未確認です。もし有ったら御免なさい。