本日購入の書籍

赤城毅の『ノルマルク戦記』シリーズ文庫最新刊「愛と哀しみの戦野」を購入。
今回も後書は無いものかと思っていましたが、何と吃驚、”本当”の後書ではありませんでしたが*1後書が載っていました。
つよポン、今回新たに「風邪のまたサボろう」などと言う異名を獲得した模様です。しかし、他人から云われたのではなく、自ら名乗っているフシがあります。


話は変わって、戦死した老伯爵パッシェンダールですが、つよポンの話からすると、この「鬱展開」を見て読むのを止めてしまった方も居たとか。私は、この伯爵様の戦死は予定調和と思っておりましたので、まさかあの展開を予想していない人がいたとは思いもよりませんでした。
パッシェンダール卿をテレビゲームのシュミレーションRPGのキャラクタに例えるならば、シナリオスタートと同時に、プレイヤーの全てが「あ、このキャラ死ぬな」と予測がつくベテラン戦士に当たるでしょう。穿った見方をする方なら、プレイする前に、雑誌のキャラクタ紹介の時点で、死亡する展開を見越すことでしょう。
まあ、読者の年齢層の低いスーパーダッシュ文庫ですので、純粋な少年少女が読んでショックを受けただけなのかもしれません。


さて、中央公論社で刊行された分は今回で終了しました。次回からは、待望の新規書下ろしへと突入します。
そこで、当然締め切りを破るか否かが心配になってきます。いや、どの程度締め切りを破るかが心配になると言い換えたほうが良いでしょうか。
次巻『挽歌の彼方へ』は、二ヶ月のインターミッションを置いて八月刊行となると言っていますが、信用できません。そして、最終巻『滅びの星輝くとき』は九月刊行と言っていますが、書下ろしを二ヶ月連続で刊行するなど、益々信用できません。
今までも、刊行予告をしていながら予定日に本を出さなかった作家がどれだけ居たことでしょうか。
田中芳樹綾辻行人が前世紀において(それも'90年代中頃から)今世紀中に出しますと言った言葉にどれだけの人が騙されたことでしょう。*2京極夏彦の『邪魅の雫』も未だに出ていません。*3ですから、私は今度の赤城毅の言葉も信用しません。
殆ど書きあがっているようなことを言っていますが、絶対に嘘です。
田中芳樹の悪い病気が遷っている事は間違いありませんので、絶対に八、九月の連続刊行は無いはずです。本当の発売日*4は違う筈です。
皆さん、騙されないように、気を長くして待ちましょう。





いや、本当は八月刊行すると思っているんですよ。
しかし、前科があるだけに今ひとつ信用しきれないのです。
こうやって予防線を敷いておけば、実際に八月刊行されなかったときに落胆しないから、ねぇ。

*1:”本当”の後書については、二月十二日の記事を参照して下さい。

*2:大半の読者、及び編集者は、彼らの言葉を信じていなかったので、本当に騙された人は殆ど居なかったことでしょう。

*3:講談社からの第一報では、昨年の九月刊行となっていました。実際に書店でポスターも貼られていましたが、二〇〇六年五月現在、まだ刊行されておりません。ただし、この発表は京極夏彦からの発信ではありませんでしたが。

*4:類義語に本当の締め切りがある。『有翼騎士団』第一巻あとがきを参照のこと。