雑記〜失敗編〜

名探偵ポワロ 完全版 DVD-BOX 1

名探偵ポワロ 完全版 DVD-BOX 1

このブログの過去の記事を読むと良く分かると思いますが、私はDVDを良く観ています。
それも、映画のような単発物より、シリーズ物のテレビドラマを良く観ます。
その主な理由は、面白い作品の雰囲気に何時までも浸っていたいからです。映画だと精々二時間程度しかその世界観を味わう事が出来ませんが、テレビドラマなら大抵十話以上有るので、大体十時間以上作品と付き合えます。
その為、テレビドラマ、取り分け海外のミステリ作品を良く観ています。


そしてある日惨劇が起きました。


その日も長時間の自由な時間を得られたので、積んでいたDVDの作品を消化することにしました。
その時積んでいたもので私が選んだものは、アガサ・クリスティーが生んだ「灰色の脳細胞」でお馴染みの『名探偵ポワロ』でした。
この作品は、主演のデヴィッド・スーシェが非常に細かく原作を研究したお陰で、エルキュール・ポワロが原作のイメージと合致する非常に良い物に仕上がっています。
その為、一話観るつもりがついつい二話、三話と続けてみてしました。
『戦勝舞踏会事件』『猟人荘の怪事件』と三時間強に渡って観ていたのですが、あまりの面白さにもう一話だけと思い、続く『ABC殺人事件』をデッキに入れて再生してしまいました。
しかし、いくら面白い作品とは言え、三時間以上に渡って(しかも、深夜に)観ていたら、疲れのあまり眠くなってしまうのは当然の事でしょう。その為、私は知らない間に寝てしまっていました。朧気ながら、「A」の殺人事件が起きた辺りの記憶はあるのですが、それ以降は良く覚えていませんので、「B」の殺人事件前に寝てしまったのでしょう。
そこで気が付いたら朝だったと言うならまだましだったのですが、私はドラマが再生している最中に目を覚ましてしまったのです。
それも最悪のタイミングでした。
テレビにポアロが映っているのを、寝ぼけた目を擦りながらみてみると、丁度クライマックスのシーン、犯人が捕らえられるシーンで目を覚ましてしまったのです。

頭が冴えなかったので、ボーっと観ていると、私の知らない間に起きた事件をポアロがご丁寧に解説してくれています。それも、殺害方法や、トリックを事細かに。

その時は非常に混乱しましたね。ええ、それはもう。
ポワロシリーズの中でも有名なエピソードだけに非常に楽しみにしていました。原作を未読だったので、その先の展開に心躍らせながら観ていました。
しかし、その全てが崩れてしまいました。


今思い出しても非常に悔やまれるエピソードです。
しかも、全て自業自得の結果ですので、誰にも当たることが出来ません。


かつてハドソンの広報担当の高橋名人は、「ゲームは一日一時間」と全国の子供達に訴えかけていました。
健康を損なわないように、ゲームは堪能する程度に留め、耽溺しないようにしましょうと戒めた言葉です。
これは何もゲームに限ったことではありません。何事も、程度を弁えておかなければなりません。

流石にDVD五時間以上休憩無しは限度を超えていました。
健康にも悪く、しかも楽しめないとあっては、何のため高い金を払ってまでDVD−BOXを購入したかわからなくなってしまいます。


皆様も、ゲーム、DVDに限らず、物事には丁度いい加減を見極めて、体などに影響が出ない程度に趣味を堪能してください。
後悔するのは自分ですから。


私は、これで懲りました。