書痴の書架より

怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち

怪奇鳥獣図巻―大陸からやって来た異形の鬼神たち

『海山経』に登場する鳥獣の画集です。
『海山経』には、実際に存在しない鳥獣が*1数多く記録されていて、そのイラストも掲載されています。
その、実在しない鳥獣を美しいイラストに収めたのがこの書籍です。
江戸時代に描かれた他の妖怪が同様、鳥獣とその名前、解説が一枚の中に収められているスタイルを採っています。

残念ながら、流石に『海山経』に登場する幻獣を全てを収録することは叶わなかったようで、一部のものしか載っていませんが、『海山経』の雰囲気は十分にあります。


白澤、九尾狐、天狗*2、狒狒、獏など日本でも知られているものから、小野不由美の『十二国記』に登場する騎獣などが載っていますので、興味がある方は御一読如何でしょうか。

*1:鳥獣と言うより、妖怪と読んだほうが良い様な奇怪な動植物が多々出てきます。

*2:「てんぐ」ではありません。「てんこう」と読みます。