本日観た映画

UDON プレミアム・エディション [DVD]

UDON プレミアム・エディション [DVD]

饂飩を主題にした映画『UDON』を観てきました。
饂飩の映画ですので、全編に渡って登場していたため、思わず饂飩が食べたくなりました。
登場する饂飩は、シンプルな素饂飩ばかりでしたが、不思議と美味しそうに見えるんですよね。


エンディングのクレジットを見ていたところ、この映画は一応原作があるそうです。

恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 (新潮文庫)

恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 (新潮文庫)

読んだことは有りませんでしたが、かなり売れていた本なのでしょう。私も書店で見かけた記憶があります。
映画の中では、主演のユースケ・サンタマリア達が、このタウン情報誌編集部の麺通団となって香川県内各地の讃岐饂飩の店に取材しています。
そこで、ただの店舗紹介と写真の掲載で終わらないところがこの映画の面白いところです。
この麺通団は、自分達が苦労して隠れた店を探し当てた労力を読者に対してまで強いています。
食事における最高の調味料は空腹だとは良く言いますが、それを読者に再現される為、麺通団は店舗の外観の写真や詳細な地図を掲載しない紹介記事を載せます。
本当に紹介する気があるのかと思いますが、原作の『恐るべきさぬきうどん』映画の帰りに書店に寄って、軽く立ち読みしてみたところ、映画の記事と同じ構成でしたので、概ね事実なのでしょう。


ストーリに直接関係無いところですが、観ていて気になったところは、学校給食のシーンですね。
香川県の小学校は、給食センターや、製麺工場のライン生産の饂飩ではなく、職人が手で打った饂飩を出しているのでしょうか?
観ていると、牛乳も紙パックではなく牛乳瓶に入っていた物が出ていました。学校給食の牛乳は全て紙パック、それもテトラパックすら絶滅して四角いパックのものしか無いと思っていましたが、地域毎に大分違いがあるみたいですね。
所変われば品替わると言いますが、現在では文部科学省(旧文部省時代も含めて)の指導が入っていて、ある程度基準が設けられているので、学校給食は全国的にほぼ同じものだとばかり思っていましたが、どうもそうではないみたいです。


見所はなんといっても饂飩です。
饂飩映画なので、随所に饂飩を食べているシーンが挿入されている、と言うより饂飩を食べているシーンの合間にストーリが挿入され言っても過言ではない位常に食事シーンになっています。
そこでの饂飩がとても美味しそうに映っています。
素饂飩、月見饂飩、天麩羅饂飩と一般的なものから、メキシカンうどんなる色物まで、様々な饂飩が登場するのですが、どれも食欲をそそるものばかりです。
美味しい饂飩がテーマの映画ですので、矢張り饂飩をどれだけ美味しそうに魅せられるかが最大のポイントですから、その部分のみを見てみると、今作は大成功と言えるでしょう。


総評としては、私は中々面白かったと思いますが、他人にお勧めするほどの傑作では無いと思いました。
爆笑するギャグではなく、微笑ましいユーモア、或いはコメディといったところでしょうか。
時間が余っていて、他に暇潰すネタが無ければ見ておいても損は無いというレベルのものだと思います。

Postscript

キャプテンうどんのシーンは、VFXの出来も良く、結構格好良かったとは思いますが、如何せん長すぎだと思います。
テレビCMと同じくらいの尺で丁度良かったのではないかと思います。