本日購入の書籍

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

遂に発売になりました、京極夏彦の『邪魅の雫』。
分冊文庫版『陰摩羅鬼の瑕(中)』を読んでいる途中でしたが、中座して『邪魅の雫』に挑む事にします。


今回は、「講談社ノベルス京極夏彦全作品解説書 平成十八年度版」なるものが付いていました。
しかし少し見ただけですが、内容の方は大したことはありませんでした。過去の作品の粗筋と、作中の出来事を時系列に並べた年表があっただけです。
この冊子でしか見る事が出来ないものはありませんでした。
前作以前を忘れてしまった、或いは番外編と本編の関係が判らない人が見る分には良いかもしれませんが、それ以外の人は別に無くとも構わないでしょう。


本文は、当然の如く読み終わっていません。まだまだ先は長いです。
一寸読んで見て、いつもある冒頭の妖怪の古典からの引用が今回は殆ど無いのが気になりました。
単に「邪魅」がマイナな妖怪のため、鳥山石燕以外の文献で取り上げられなかったのか、それとも本編の後のほうで、改めて引用文が沢山出てくるのか、果たしてどちらなのでしょうか?
個人的には、後者であることを期待して読み進めるとします。


さて、今巻にはカバーには次作のタイトル予告がありませんでしたが、次作は未定、若しくは近作で完結なのかと思いましたが、よく見ると巻末に『鵼の碑』とありました。
タイトルが出たということは、作品の概要くらいは出来ているのでしょうか?
次は又三年後なんてことの無い様に、頑張って執筆していただきたいです。