今日は何の日〜ニュースパニックデー〜

今日は、かつてアメリカで、米国人を震撼させた、火星人襲来の報道があった「ニュースパニックデー」です。
概要を引用してみました。

昭和13年アメリカ・CBCラジオオーソン・ウェルズ演出のSFドラマ『火星人来襲』が放送された。その中で、演出として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースを流した所、本物のニュースと勘違いされ、アメリカ中で120万人以上が大パニックになった。

確か、ラジオドラマとして放送したものの、あまりにもリアリティのある内容から、途中から聞いていた人たちが本物の報道かと間違えてしまった事件だったかと思います。
火星人から逃れる人たちで街中は溢れ、パニックを起こした人たちのせいで交通網は麻痺してしまったとか。
中には、屋根の貯水タンクを猟銃で撃ってしまった粗忽物もいたとそうですね。


放送前にフィクションだと説明していたにも関わらず、これだけの騒ぎになったとは驚きです。
しかし、七十年前と言えば、近代科学が発達し、闇を人工の光が照らし、世界の未踏の地が日々狭まった頃で、幽霊や宇宙人、或いは魔術といった所謂オカルトが次々と歴史の表舞台から消えていった頃です。
にも拘らず、120万もの人が火星人侵略を信じるとは意外でなりません。


江戸時代の話などを見ると、お化けを信じるのは女子供だけだという場面が良くあります。
日本においては、明治以前からお化けは迷信であると分かっていたのですが、アメリカは昭和になっても(平成の今でもそうかもしれませんが)エイリアンを信じていたようです。

まあ、宇宙人と妖怪では似て非なるものですので、同一の場で語るべきものではありませんが、それにしても普通に考えればありえないと思います。
もしかして、実際にそういったパニック報道の渦中にいると信じてしまうものなのでしょうか?