本日観た映画

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』を観ました。
貧しい修道院の料理番の男が、子供達の為にレスリングで一旗挙げようとするお話でした。


主人公のナチョは、愛する人たちの為に、傷つきながら戦う覆面レスラーです。
こう書くと、格好良いヒーローを想像しますが、ナチョは今ひとつも二つもヒーローになりきれないキャラクタでした。
先ず、容姿が不味いです。
中年太りのビール腹を抱えてリングに立つ姿は、お世辞にも格好良いとは言えず、コミカルで笑いを誘ってしまいます。
そして何よりも、弱いのが問題でしょう。
勝ってより沢山のファイトマネーを手にして、修道院の孤児達に良い暮らしをさせようとナチョは頑張っていましたが、心意気だけで実力が伴わないので試合に出ては敗れ続けます。
その姿はヒーローには程遠いものです。


そんな思いだけが先行して空回りする修道士・ナチョをジャック・ブラックが面白可笑しく好演していました。
コメディ映画なだけあって、随所に思わずクスリとしてしまうシーンがあり、又一方でレスリングの試合も中々迫力のある出来になっていましたので、一粒で二度美味しいといった感じの作品でしょうか?


この作品の主人公ナチョことイグナシオにはモデルがいたそうです。
メキシコのルチャ・ドール*1フライ・トルメンタという人が、実際に神父でありながらリングで戦っていたとか。
きっと、ナチョ同様子供思いの好漢だったのでしょう。

*1:レスラーの事。