今日観たTV番組

のだめカンタービレ(16) (KC KISS)

のだめカンタービレ(16) (KC KISS)

漫画原作のテレビドラマ『のだめカンタービレ』を弟が観ていたので、一緒になって少し見てみました。


現在メディアミックス展開中ですので、原作の方は書店において全巻平積みになっているのを良く見かけます。
興味が全く無かったため、書店ではチラッとしか見ていないのでどの様な作品かは全く知らなかったのですが、表紙のイラストからして、音楽を絡めた恋愛物語なのだろうと漠然と想像していました。

しかし、今日観たテレビドラマは、私が原作の表紙を見て想像していたのとは全く違った代物でした。


突っ込み所が多すぎて、否、見た限りにおいては突っ込み所しかなく、最早何処から突っ込んで良いか分からなくなってしまうほどです。
ヒロイン(だと思われる人物)の行動からしてギャグにしか見えませんでした。恐らく人物設定は二十歳前後なのだと思われます。
最初に見たシーンは、どうやら厳しい指導をする教員からヒロインが逃げ出している場面だったようです。
そこで、指導教員がヒロインを呼び戻すために採っていた手段が、玩具を餌におびき寄せるといった手法でした。
どう考えても、成人前後の女性が引っ掛かるわけはないのですが、この作品のヒロインは一味違います。
私の想像を裏切って、見事に捕獲されていました。


その後、更に驚くべきシーンが続きます。
厳しいレッスンから逃げ出さないように、指導教員は弁当をちらつかせ、逃げないようにヒロインを懐柔しようとします。
今度こそ、そんな阿呆な手に引っ掛かることは無いと思ったのですが、これまた私の予想を裏切って、ヒロインは食べ物に釣られてレッスンの再開をします。
この一連の流れ、ドリフのコントにしか見えませんでした。


そして、それだけの罠を貼ったからには、素晴らしい音楽を披露してくれると思いきや、演奏する曲名が「おならのうた」(うろ覚えなので自信が有りません。もしかしたら「おならたいそう」とかだったかもしれません)小学生が放課後に適当に歌っているかのような歌詞には、脱力する以外ありません。


他にも、ヒロインの彼らしき人物は有望な音楽家のようですが、飛行機に乗るのが怖いため、欧州留学を蹴って音楽家としての成功を棒に振っていました。
心的障害が大きくなれば、そういった人生を左右する問題に発展することもあるのでしょうが、この作品においてはギャグにしか見えません。
彼が欧州行きを蹴った話をしているときに、飛行機事故のシーンが挿入されるのですが、そのシーンが非常にチープなのです。どう観ても、ファミリーレストランにおいてある御土産の玩具の飛行機でしかないものが揺れているのです。
PTSDかトラウマか何なのかは知りませんが、心の傷を語るシーンに相応しい演出ではありません。


どうやら、トレンディードラマとばかり思っていましたが、全く違ったようで、シチュエーションコメディの日本版だった模様です。
何処をどう見ても笑いが止まらない仕上がりでした。


これって、原作もギャグ漫画なのでしょうか?
もしそうならば、非常に興味が出てきたので、一度読んでみたいです。
もし違って、原作と別物になっているのなら、このドラマを見た原作者のコメントが見たいですね。


いずれにしろ、五分、十分位しか見ていないにも関わらず、これだけのネタを提供してくれるとは中々話題に尽きない(別の意味での)名作です。