本日購入の書籍

今日、書店に行ったところ、水木先生以外の漫画家の手による『ゲゲゲの鬼太郎』を見かけましたので、どんなものかと思い、試に購入してみました。
表紙イラストを見た時点で、既に本家水木しげるの『鬼太郎』とは別作品だろうと予想はしていましたが、読んでみると矢張り予想の通りでした。良くも悪くも、水木独特の持ち味であるおどろおどろしさや、生活感(特に貧乏臭さ)が無くなっています。
水木作品を別の作者の手によって漫画化したというよりか、アニメの『ゲゲゲの鬼太郎』を漫画化したと言った方がイメージ的には伝わりやすいでしょうか?
その為、『墓場鬼太郎』の様な怪奇物を好む方の嗜好には合わないでしょう。


しかし、全くの駄作というわけではありません。詰らない水木作の鬼太郎よりかはましな出来となっています。
少なくとも『その後のゲゲゲの鬼太郎』における、野球狂の鬼太郎や、セックス保安官に比べると、ほしの竜一の鬼太郎の方が断然ヒーロとして活躍しています。
もし、『鬼太郎霊団』の「セクハラ妖怪いやみ」と、この『妖怪千物語』のどちらかを水木作品未読の方に勧めるとしたら、私なら迷わず『妖怪千物語』を選びます。

第五期のアニメから鬼太郎に入るであろうお子様には、入門書として読むのには丁度いい位の位置づけの作品だと思います。