そもさん

突然ですが問題です。

・増殖50%の筋肉で倒せる!
・鋼の筋肉鎧だ!!
・オレはじめてだ100%の増殖筋肉で戦う!


上記の三つの台詞は、とある漫画の登場人物のものです。
さて、その登場人物とは一体誰でしょうか?


上の台詞を読むと、筋肉を強化させて戦う、且つ段階的にパワーアップしていく事が想像できますので、恐らく多くの方は伊達にあの世は見ていない霊界探偵の好敵手のサングラス妖怪を思い浮かべることでしょう。まかり間違っても蛮玄人選手の名前を挙げる人はいないかと思います。


しかし、残念ながら正解は『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語』に登場するフランケンシュタイン*1です。


上に上げた台詞から、私もこの漫画を読んでいて、冥獄界へ堕ちた弟の事を想像しました。
しかし、段階的にパワーアップするのも、フランケンシュタインがパワーファイターなのも多分前例のあることだと思いますので、某落書作家の代表作をパクり、もといインスパイヤした物ではなく、偶々フランケンシュタインのアクションシーンを既存のイメージ通り書いたら似てしまったのであろうと思う事にして読み進めていきました。
このシーンを見るまでは。

どう見ても、100%中の100%の武術家兄弟(弟)です。
筋肉が増強されたくらいならまだ偶然似てしまったと言い切れますが、体のシルエットがここまで似通っていると、偶然では済まされないでしょう。


ウェブでパクリやトレースの問題が発覚しやすくなっている昨今において、何の修正もせず出版していることは驚嘆に値します。
担当編集者の方はあのヒット作を全く知らなかったのでしょうか?
それとも、知っていた上であえて書く事を許可したのでしょうか?
もしかして、率先して彼の名作を模倣するよう指示したのでしょうか?
読めば読むほど疑問が尽きません。

*1:個人的には、死体を継ぎ接ぎして作った怪物をフランケンシュタインと呼びたくは無いのですが、作中で怪物をフランケンシュタイン命名されてしまっているのでここではフランケンシュタインと表記します。正確には、「フランケンシュタイン」は怪物を製作した博士の名前で、怪物には固有の呼称はありません。