本日購入の書籍

今日は、水木しげる京極夏彦の妖怪師弟の書籍を購入しました。

前巷説百物語 (怪BOOKS)

前巷説百物語 (怪BOOKS)

小股潜りの又一が、御行の姿になる前のお話なので、残念ながら前作まで狂言回し役をやっていた考物の百介先生の活躍は望めません。


今回、「京極夏彦 巷説百物語シリーズ解説書」なるものが中に挟まっていました。
この作品は、ただ読んでいても、どの様な時系列で事件が起きているか分かり難いのですが、この解説書には簡易年表で事件を纏めてありますので、『巷説百物語』シリーズを読むときは、傍らにおいておくとより作品を楽しめるでしょう。
そして、『巷説百物語』シリーズだけでなく、『嗤う伊右衛門』『覘き小平次』のシリーズ外の又市出演作品、更には『狂骨の夢』『鉄鼠の檻』『陰摩羅鬼の瑕』といった京極堂シリーズの一部関係者による相関図も載っています。


この紙、もしかしたら初版のみの特典かも知れませんので、初版が品切れになる前に抑えておいて方が良いでしょう。
それに、初版にのみ「百種怪談妖物双六」が特典として付いてきますからね。




さて、今回購入した、妖怪師匠の水木しげる先生の書籍は此方です。

ゲゲゲの鬼太郎 (3) (中公文庫―コミック版)

ゲゲゲの鬼太郎 (3) (中公文庫―コミック版)

鬼太郎が海外のお化けたちと戦うシリーズです。
って、昨日買った本と全く同じ話が収録されています。
第十六話の「ブードー」以外は、完全に重複しています。


水木先生ほどのビッグネームともなりますと、一つの作品が形態を変えて何度も出版されるのは決して珍しくない事です。
しかし同じ月に、収録内容が同じものを別々の出版社から販売されるなんて他に例の無い椿事ではないでしょうか?


版型や、白黒印刷と二色カラー印刷の違いなどがあるので、私はそれぞれが別の異本であると思っていますので、購入した事に後悔はありません。
しかし、私以外の鬼太郎ファンは、私ほどのコアなビブリオマニアではない方もいらっしゃるとでしょうから、もし購入の際は内容を確認の上、慎重に購入した方が良いでしょう。