『ゲゲゲの鬼太郎』5−8  

今日はテレビアニメ第五期の『ゲゲゲの鬼太郎』第八話「宿敵!ぬらりひょん」の放送がありました。

三期以降は、鬼太郎のライバルキャラとして活躍した名敵役「ぬらりひょん」が今期でも遂に参戦しました。
今期ののぬらりひょんは、悪党妖怪の親玉に相応しく、今日も店員の態度が気に入らないからと言ってビルを爆破する、悪逆無道の限りを尽くしていました。
そして、今期のぬらりひょんは今までのシリーズよりも智謀に長けているようで、二重三重に張り巡らせた罠を用いて鬼太郎を窮地に追い込んでいます。

人質を使って鬼太郎をおびき寄せる程度なら以前のぬらりひょんでも思いつくでしょうが、今回はその人質までも時分の手下を仕込む程の徹底振り。
狡く、賢く、酷くと悪役として必要な三要素を揃えたぬらりひょんは、非常に魅力的でした。


しかし、鬼太郎が倒されるまでの展開は非常に面白かったのですが、鬼太郎がやられて逆転する辺りのシーンは今ひとつでした。
一旦敗北を喫した鬼太郎が、先祖の霊毛で編んだちゃんちゃんこの力を借りて反撃に乗り出すのは『鬼太郎』のお約束ですが、ぬらりひょんが仕組んだ芸術的な計画で盛り上げた前半に対して、あっという間の逆転劇は前半の展開と比べてあっけなさすぎで少々興ざめです。
こんなことなら、今週は鬼太郎が倒されるまでにして、来週鬼太郎たちが反撃する様をじっくりと描いた方が良かったと思います。



今週は、後半の展開はいまいちでしたが、「ぬらりひょん」「朱の盆」「蛇骨婆」「蟹坊主」「旧鼠」「百々目鬼」と、沢山の妖怪が登場し、話の筋も(ラスト以外は)中々で良かったです。
ぬらりひょんはまた出ると思いますので、彼の次回の活躍(悪行)が楽しみでなりません。