本日購入の書籍

夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の完結編です。


有翼騎士団 完全版 (ノン・ノベル)

有翼騎士団 完全版 (ノン・ノベル)

赤城毅の『有翼騎士団』の復刻版ですが、一目見たときに思ったのは、兎に角厚いということです。何しろ650頁を越る、京極夏彦の『京極堂シリーズ』並みのボリュームとなっています。
『魔大陸の鷹』の時もそうでしたが、祥伝社は何故三冊の新書を一冊に纏めたがるのでしょうか?一見の方が敬遠してしまうと思うので、分冊で出した方が良いと思います。


それにしても、この『有翼騎士団』がノンノベルから出るとは意外でした。『ノルマルク戦史』同様に、スーパーダッシュ文庫から出るとばかり思っていましたので。
何故そう思っていたかというと、先日書架を整理していて気付いたのですが、中央公論新社版の『有翼騎士団』は、一部で大人気の超人系麻雀漫画『咲 -Saki-*1の作者です。この所謂「萌え」の系譜に連なる漫画のファンなら、恐らくライトノベルの読者層と重なることかと思います。
ですから、『有翼騎士団』もイラストレーターの変更はせずに、集英社での刊行になるものとばかり思っていました。祥伝社で出すよりか、そっちの方が人気が出るような気がしますので、いっその事、来年あたりに集英社で文庫化してみたら面白いかと思います。


因みにあとがきもありました。

*1:主人公の咲は、麻雀の対局において、毎局プラスマイナスゼロで和了るという特技を持っているという設定です。麻雀経験者なら分かると思いますが、毎回狙ってプラスマイナスゼロにするのは絶対に不可能です。まだ、"100%対局に勝利する力の持ち主"とかの方が現実的です。運の要素が多分に含まれるゲームにおいて、毎回プラスマイナスゼロにするなどということは、幻覚とか超スピードなんてチャチな物じゃない、 もっと恐ろしい運命を自在に操る超能力でも持っていないと不可能な現象です。