『ゲゲゲの鬼太郎』5−31   

ゲゲゲの鬼太郎』第31話「妖怪コマ回し勝負!」の感想です。

今回登場の妖怪は「あまめはぎ」です。原作同様に、子供の足の裏の皮が好物で、独楽が得意な妖怪となっています。
原作においては、鬼太郎と独楽合戦を行い、鬼太郎の操る目玉の親父独楽に敗れていました。その時のエピソードを読んだときは、目玉の親父を独楽にしても、絶対に独楽としては上手く回らないだろうと思いましたが、今期のアニメにおいては、それを上回るトンデモ独楽のオンパレードとなっています。

先ず、原作同様に目玉の親父が独楽になります。
原作同様に勝利を拾う鬼太郎ですが、あまめはぎは巨大茸を独楽にして再戦を挑んできます。
そこで目玉の親父に次いで独楽になったのはねずみ男。原作においては、目玉の親父はあくまで独楽に偽装しての参戦でしたが、今回ねずみ男を独楽として扱う行為は、相手の目の前で何一つ隠すことなくやってのけます。非常に漢らしい、正々堂々としたいかさまぶり。それについて何の言及もしないあまめはぎの懐の広さも中々のものです。
もう早くも、この辺りからやりたい放題の雰囲気が漂ってきます。


そして、鬼太郎との第二戦にあまめはぎは勝利したため、更に独楽勝負は続きます。
三番手は傘化けが独楽となって戦います。目玉親父ねずみ男と違い、一本足なだけ、まだ独楽らしく見えないこともないですね。
巨大な独楽の為、独楽回しに使用する紐は一反もめんで代用して、最早独楽回しとは言えない様相になってきます。
しかも、この辺りに来ると、一度紐から離した独楽を再度回したり、回っている独楽に飛び蹴りを加えたりと、ルールなど有って無い様なものになってきています。もう、普通に戦闘した方が良いのではと思いました。


最後に独楽として登場したのは鬼太郎です。独楽でありながら、横回転のみではなく、縦回転をもこなす高性能独楽となっています。独楽というよりか、ヨーヨーの動きの様な気がしますが、対戦相手のあまめはぎが物言いをつけなかったところを見ると、妖怪の独楽は縦回転をするもの一般的なのでしょう、多分。
ジャンプして相手の巨大茸独楽の上に乗ってブレーキをかけたりと、何でもありの展開で勝利を掴みます。
妖怪の独楽合戦のルールブックを見てみたいものです。きっと、参加規約と反則行為の項目には何も書かれていないでしょうけど。


それにしても、冒頭でゴキブリと比べられたり、自転車に乗れなかったり、アイテム扱いされたりと、今回の鬼太郎は散々な扱いをされています。。

原作ファンの方は怒る人もいるのではないかと思える今回のエピソードでしたが、私はこういった阿呆なのは大歓迎です。
リメイクものとは言え、製作に携わるスタッフが入れ替わっている(と思う)のですから、その時々の製作者の持ち味を活かして作ってくれればいいと思っています。勿論、面白い物にするというのが前提になければなりませんが。


さて、次回は妖怪大戦争のリメイクの模様です。
原作では、初登場だった子泣き爺、砂掛け婆、一反もめん、ぬりかべが戦死するという激しいものでしたが、今期のアニメではどうなることでしょうか?
次回予告を見る限り、魔女が歳若い美少女になっている様に見えるのが気になります。
個人的には、「ひーひっひひ」と高笑いしながら釜をかき混ぜていそうな婆さんの方が好きなのですが、婆は出ないのでしょうか?