『ゲゲゲの鬼太郎』5−33   

ゲゲゲの鬼太郎』第33話「大逆襲!日本妖怪」の感想です。


さて、今回は前回に引き続き西洋妖怪軍団との対決ですが、肝心要の西洋妖怪達がミイラ男ベルモンド意外は大した活躍をしてくれませんでした。
ドラキュラ三世たちは、今後も出番があるようなので、次の登場を期待と言いたいところですが、どうせまた出ても醜態を晒すだけになりそうなので、もう出てこない方が良いかもと思っていたりします。


個人的には今回の見所は、
・鬼太郎の指鉄砲が実際に指を飛ばさない
・子泣き爺の活躍
五官王の活躍
の三点になります。


先ず鬼太郎の指鉄砲。前話での特訓のシーンでも出てきましたが、今回の指鉄砲は指を発射しての攻撃ではなく、空気の塊の様なものを指先から打ち出す技になっています。要はどどん派や霊丸みたいなものですね。
しかも、番組開始当初は扱えずに今回からの登場になります。ずっと指鉄砲を使わないからおかしいとは思っていたのですが、出し惜しみしていたのではなく、今回の展開の構想が最初からあったため今までは登場しなかったのですね。
どうやら今期の鬼太郎は、今までのシリーズでは無かった「鬼太郎の成長」が作品に盛り込まれているようです。
これまでの鬼太郎は、最初から完成されたヒーローとして活躍してきましたので、この様な少年漫画的な展開になったのは結構驚きです。
今後、手が伸びたり、何でも溶かす胃液を習得する、或いは三期・四期で使用していたオカリナを入手する話が出たりするのでしょうか?


子泣き爺の活躍ですが、日本妖怪チームの中で一番光っていたのではないかと思います。
巧みな杖術・拳闘を繰り広げたり、両手のみを石化する部分的な変化を見せたり、棘の生えた岩石に変化したりと、攻撃のバリエーションも非常に豊富で、雑魚妖怪のみならず、強敵フランケンシュタインを単身で倒したりと、今までの子泣きの情けない姿からは到底想像出来ない八面六臂の活躍でした。
五期の子泣きは正直好きになれなかったのですが、先週と今週の活躍ぶりを見て評価が大幅に変わりました。
子泣き爺はやれば出来る子だったのですね。


そして五官王は絶対に裏切ると思ったのに裏切らず、非常に格好良い役回りをしているのに驚きました。
邪魅の話のときのイメージから、西洋妖怪を倒した後は、平気で鬼太郎達を後ろから刺すような事をしでかすと思っていたのに、鬼太郎不在の時に単身ベルモンドと対峙したり、閻魔大王の命令とはいえ鬼太郎を全力でバックアップする姿勢は以前の登場時には想像もつきませんでした。
最後に霊界符を見ているシーンから察するに、演技で一時的に仲間になった振りをしているだけでは無い様に見えましたし、このまま鬼太郎をサポートする立場に立ってしまうようです。
渋いおっさんキャラの加入は大歓迎なのですが、閻魔大王の獅子心中の虫的なポジションで悪巧みすキャラがいなくなってしまうのは残念です。


あとは、折角美味しいタイミングで出てきたにも関わらず、あまり活躍しなかった青坊主兄さんが残念でした。
次に出るときは火取り魔の時に見せた強さをまた見せてもらいたいものです。