『ゲゲゲの鬼太郎』5−39   

ゲゲゲの鬼太郎』第40話「大フィーバー!鬼太郎グッズ」の感想です。

今回は、妖怪横丁において売り上げが低迷している小豆洗いの饅頭屋と、つるべ落としの雑貨屋が目玉となる新商品を販売して捲土重来をはかります。
その商品というのが、横丁のヒーロー鬼太郎グッズでした。それも、本人の許可無しで売り出しています。
この人気キャラクターを商品として喰い物にする図というのは、番組スポンサー、特にバンダイお家芸の様に思うのですが、これはアニメスタッフがスポンサーを(更にはスポンサーに踊らされて商品を購入する消費者を)揶揄する為に作った話なのでしょうか?
バンダイは、グッズを売り出す為に、作品には必要の無いアイテムを無理矢理作中に登場させるといった事をするとの噂があります。『ゲゲゲの鬼太郎』においても、バンダイから圧力が掛かり、製作スタッフの意に沿わぬアイテムを無理矢理出させられて(霊界符や古今辺りが該当しそうです。)直接逆らえないから、こういった形でささやかな意趣返しを行ったと思うのですが、私の考えすぎでしょうか?

今までは、環境破壊によるしっぺ返しを自然現象ではなく妖怪を使って分かりやすく演出する話は何度かありましたが、経済活動を皮肉る話を主題にするのは今回が初めてだったと思います。
人間社会のメディアに踊らされる人々と、それを配信する人たち、更にはその後ろで利益のみを搾取する者達の縮図を妖怪たちを使って描いた社会派(?)の話だと考えると、結構興味深く思います。