『ゲゲゲの鬼太郎』5−40   

ゲゲゲの鬼太郎』第四十話「打倒鬼太郎!ねずみ男大逆襲」の感想です。

今回は、今期空気の様な存在になりつつあるねずみ男にスポットが当たった話でした。
今日のねずみ男は、鬼太郎を本気で倒しに掛かってきますが、昔のねずみ男が戻ってきたようで、ねずみ男好きには嬉しい役回りでした。
しかし、骨女が昔のねずみ男はもっとっクールでダンディーだと言っていましたが、クールは兎も角、ダンディーだった事は未だかつてなかったと思います。戦後に始めて登場したときから、乞食の様な襤褸を纏い、塵箱を漁っていましたから、どう贔屓目に見てもダンディーといった単語とは結びつきません。


今回登場の妖怪は「骨女」と「舞首」でした。原作においては、骨女と共に登場したのは「大首」でしたが、何故か差し替えられていました。
今回はねずみ男がメインの話で、敵の妖怪はあまりストーリに関わってこない、とりあえず強敵として出てくれば誰でも構わない様に見えましたので、特に舞首である必要は無かった様に思います。大首にしたほうが良かったのではないでしょうか?


舞首が古文書に書かれた、封印された妖怪というのも少々違和感を感じました。舞首は鎌倉時代に誕生したとされる妖怪ですので、記載されている文献も精々が750年程度前のものです。個人的な感覚なのかも知れませんが、古文書ってもっと作成された年代が判別するのが難しいほど古い時代の書物といったものではないのでしょうか?
更に、舞首は海上(神奈川県の沖合い)に出現する妖怪ですので、あのような山中にいたのもおかしく感じました。
舞首の三つの首は、小三太、又重、悪五郎とそれぞれ名前が付いているのですが、『鬼太郎』においては、火首、風首、雷首となっていました。これは、戦闘をする際に視聴者に攻撃方法を分かりやすくする為の措置なのでしょう。バトルが作品のある程度のウェイトをしめる構成ですので、出演作品を考えるとこの設定は構わないと思います。


さて、今回一番驚いたのは次回が、「オベベ沼の妖怪」の話になる事が分かったところです。
今期のかわうそは最初から鬼太郎一家のサブメンバーとして活躍していましたので、絶対に敵側に回る事は無いと思っていました。
しかし、「オベベ沼の妖怪」と来れば、悪さをするかわうその出番に間違いないでしょう。一体どういった経緯で鬼太郎と敵対するのか気になります。
この調子で、鬼太郎一家にいる他の妖怪たちも一度ずつ敵に回してくれないものでしょうか?
特に、味方になると雑魚になるのに、敵対すると滅法強い傘化けと鬼太郎の対決を是非見てみたいものです。