『ゲゲゲの鬼太郎』5−66   

ゲゲゲの鬼太郎』第六十六話「さら小僧!妖怪ヒットチャート」の感想です。

今回登場の妖怪は「さら小僧」です。一・三・四期でも登場したファンにはお馴染みの妖怪ですね。
ストーリも原作や過去の作品とほぼ同じで、今期においても人間に持ち歌を盗まれたのに、怒って歌手を誘拐します。
我儘な性格も相変わらずで、鬼太郎や横丁の住人を困らせていました。さら小僧の相変わらずの理不尽さを見て安心しました。矢張り、さら小僧はこうでなくてはいけません。


攫われた歌手グループは実在するバンドで、現在の主題歌を担当する「ザ50回転ズ」です。
主題歌を担当するグループが実名のままゲスト出演するのは四期に続いて二度目ですね。
四期同様、本人が声優として声を当てています。本職の声優ではないので、演技が一寸あれな感じなのはご愛嬌ということで許してあげてください。
因みに一期では「ザ・ビンボーズ」、三期では「ビンボーブラザーズ」と言う名の架空のバンドが登場していました。
この様子だと、もし今後六期、七期、八期とアニメ化がされたとしたら、さら小僧の回にはその都度主題歌を担当しているグループがゲスト出演する事になるのでは無いでしょうか?


「ぺったらぺたらこ」の歌は三度目(三期は違う歌でした)のアレンジになりますが、個人的には四期の歌が一番好きです。
しかし、雨乞いの歌に設定変更がなったのは良かったと思います。河童に雨という組み合わせはいかにもといった感じがしますから。


妖怪さら小僧に関しては、恐らく伝承に無いと思います。水木先生のオリジナル妖怪でしょう。
姿は鳥山石燕の『画図百鬼夜行』の岸涯小僧を引いてきているようです。
水中がホームグラウンド、怪力の持ち主、皿を使っての攻撃と、どう見ても河童のようにしか見えないのに、河童の仲間に見られると怒る姿は笑えました。
きっと、他者から見ると区別が付かなくても、本人にとっては大きく違う何かがあるのでしょう。