『魍魎の匣』7     

アニメ版『魍魎の匣』第七話「もうりょうの事」の感想です。
今週も先週に引き続き、ほぼ全編にわたって関口、京極堂、鳥口の三者の話で一話が過ぎました。
特に、魍魎の話が長く、前半部分を費やしての説明になっていました。放送前は、
京極の出てくる箇所は、原作でも長い語りになっていましたので、アニメ化の際にはカットされて、殆ど見せ場がなくなってしまうのかと心配していましたが、蓋を開けてみると、その心配が杞憂であったためほっとしています。
今回から、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』のイラストが出てくるようになりましたが、あれがあるといかにも『京極堂のシリーズ』だなといった感じがして良いですね。
ただし、この作品では画図が何故か着色されているのが気になります。本来白黒の本なのに、カラーになっているとまるで別物に見えて違和感を感じてしまいます。
着色のセンス自体は悪くは無いとは思うのですけどね。


今回は、兎に角京極堂の魅力である妖怪の語りが大部分を占めて、且つその場面を彩る絵が非常に雰囲気のあるもので満足しています。