『魍魎の匣』9     

魍魎の匣』第九話「娘人形の事」の感想です。
複数の事件が平行して起こっている本作ですが、そのうちの一つ「バラバラ殺人事件」の犯人が遂に判明しました。
探偵役の京極堂が本編の最後で気が付いていますが、視聴者は冒頭でのシーンで気が付いている事でしょう。
冒頭の久保の小説の一片を映像化するのは、物語の雰囲気を盛り上げているのでとても良いとは思うのですが、本編に先んじて、重要な部分をばらしてしまうのはどうかと思います。特に、久保俊公"遺作"と表記されているのは一寸宜しくないのではと思ってしまいます。この先、久保がどのような末路を辿るのかが判ってしまいますから。


どうでも良い事ですが、こういった探偵物はアニメより、実写ドラマにした方が面白いのではないかとふと思いました。
物理法則に反する超常現象が起きているのではないのですから、基本的に全て生身の役者が演じられる話だと思います。すると、絵で描いたものより、現実にあるものを撮影した方がリアリティが出てくるように思います。特に、切断された腕などは、実写の方がより生々しく、恐怖を誘うような気がします。
このアニメのシナリオのまま、テレビドラマにでもなったら、結構いい作品になりそうな気がするのは私だけでしょうか?
映画?そんなものありましたっけ?