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アーノルド坊やで思い出したのですが、海外作品を観ると、特にコメディでは文化の違いなのか、冗談を演出する為でわざとやっているのか、本当にそういった風習があるのか判断が付かない場面があります。


不朽の名作「アーノルド坊やは人気者」ですが、この作品の主要登場人物は、主人公のアーノルドとその兄弟、そして両親の四人から成り立っています。
私は一話から全てを観ていた訳ではなかったので、作中でどうしても理解できない設定がありました。それは主人公の兄弟が黒人なのに、両親は白人という設定でした。
一話から観ていれば多分説明があったのでしょうが、私は途中から観ていた(それも毎回欠かさず観ていた訳では無かった)ので、どうしてこの様な家族構成なのか分からず、アメリカ流のブラックジョークの類かと思っていました。
最近になって、アメリカでは白人夫婦の家庭で、黒人の養子を貰うことは珍しいことではないという話を知って「なるほど、アーノルド坊やの設定はこれだったのか」と納得しました。
こういった設定がドラマの中に取り入れられているのを見ると、未だ根強い差別は有るのでしょうが、法と一般常識では(建前の上だけのことかもしれませんが)人種の差別は無くなっている、無くすべくあろうとしていることがわかります。リンカーンも草葉の陰で喜んでいることでしょう。


他には、作中で兄が悪さをし、弟に弱みを握られる場面が良く出てくるのですが、このとき弟が口止めで兄に対して召使いになれといった感じの要求をします、良くあるのが「靴下を履かせろ」というものなのですが、これはどういった意味があるのか未だによく分かりません。他人の靴下を履かせるのは、米国人にとって屈辱なのでしょうか?


他にも、バケツの様な器にポップコーンを盛って映画を見るのも冗談かと思っていました。
これは、実際に海外に行ってみると、ドラマの中で見たままの様なポップコーンやバケツのような容器に入ったアイスクリーム、花瓶のような容器に入ったコカコーラが実際に売っているのを見て、アメリカの一般家庭は本当にあのポップコーンを食べているのだと判りました。


文化の違いがあると、こういった細かい場面で弊害が出てしまいます。
海外作品を見る上で、カルチャーギャップって結構大きな問題ですね。