本日観た映画

本日公開の映画『ダ・ヴィンチ・コード』を見に行ってきました。


私は、原作があまりにもヒットしていた為、読んでいませんでした。
面白い作品であるとの評判は知っていましたが、売れている作品を見ると、何故か読みたくなくなるのです。
同様に、『ハリー・ポッター』シリーズも映像化される大分前から知っていましたが、セールスが非常に良かったので、意地でも読むかと思い、読まなかったのでした。



しかし、今回の映画版『ダ・ヴィンチ・コード』はかなりの不評だった模様。
Yahooのニュースでも取り上げられていました。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060517-00000142-jij-int


そこで、駄作なら見てもいいかもと、一種の怖いもの見たさが沸き立ち、今回見に行くことになりました。
しかし、人気作品を敬遠し、駄作に飛びつく。我がことながら、かなりの天邪鬼だと思います。


さて、鑑賞した感想としましては、評判通りの期待外れ。いえ、前評判が駄作と謂われていましたから、評判通りなのでしょうか?
原作小説がハードカバー二巻分の長編を、たったの二時間半に纏めているため、ストーリの全体像が把握し切れませんでした。


ストーリの概要は、キリスト教に伝わる伝説の「聖杯」を廻る謎を解く冒険譚といったところで、このテーマ自体は他の小説・映画・漫画で良く取り扱われてきたものですから、さほど珍しいものではありません。有名な処では『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』などがあります。
この作品は、その「聖杯」を探す際、隠し場所が何処に有るのかを調べるだけでなく、その形状がどういったものなのかも謎になっているのですが、その謎も先行の作品に無い非常に奇抜な物で、しっかりと筋道を立てて、観客に分かるように説明できていれば、非常に面白い内容になったと思います。
しかし、尺が短いため、その全ての謎が理解しきれず、消化不十分の感じを受けました。
特に、何故レオナルド・ダ・ヴィンチが名画『最後の晩餐』に「聖杯」のヒントを書いたのか、彼がどういった経緯でその謎を知ったのか、その辺りのことがさっぱり分かりませんでした。
きっと、原作小説を読むと分かるのでは無いかと思いますが、映画で基本的な謎が分かっていしまいましたので、これから小説を読む気にはなれません。


私見ですが、この映画を見るときは、原作小説を読んでから行ったほうが良いと思います。
映像そのものはそれ程悪くありませんから、ストーリを頭に入れて、省略されたシーンは脳内補完して見ると楽しめるのでは無いかと思います。


私は、真面目な映画で突っ込み所が無い分、突っ込み所満載のB級馬鹿ムービー程楽しめませんでした。