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宮部みゆきの江戸レシピ

宮部みゆきの江戸レシピ

直木賞作家宮部みゆきと言えば『理由』『模倣犯』等の現代ミステリの旗手として有名です。
又、最近では『ドリームバスター』『ブレイブ・ストーリー』等のファンタジー小説も発表しており、漫画・映画とメディアミックも盛んです。


しかし、私は宮部みゆきは、時代小説でこそその本領を発揮するものだと思います。
『本所深川ふしぎ草子』や『初ものがたり』のような人情物、『あやし』のような怪談、何れも江戸の下町の人々の生活を上手く描いた傑作だと思います。


池波正太郎の『剣客商売』は、時代劇の傑作として有名ですが、その作品の世界観にリアリティを与えているのは食事シーンの描写にあることは周知の事実でしょう。
そして、宮部みゆきも又、池波正太郎と同様に、江戸当時の食事を非常に上手く描くことによって、作品の世界観を確立いていると思います。


しかし、文章で表現してある料理品は、イメージを喚起させることは出来ますが、実物がそうであるか想像に頼るしかありません。実際の色合いや、匂いは正確には分かりません。
そこで、この『宮部みゆきの江戸レシピ』を副読本にして、宮部みゆきの時代劇群を読むと良いでしょう。
想像でしかなかった料理の数々が、実際に見ることが出来ます(写真ですが)。将に「百聞は一見に如かず」です。
江戸時代の庶民の食事ですので、豪華絢爛というわけには行きませんが、素朴ながらも味わいのある良いものばかりです。


私は『幻色江戸こよみ』の「神無月」を読んだときから、「納豆汁」なるものを食してみたいと思っていました。今回、この『宮部みゆきの江戸レシピ』で写真を確認して、「納豆汁」を再度食べたい欲求に駆られてしまいました。
どうもこの「納豆汁」東北地方の郷土料理のようで、山形県辺りに行けば食べられる模様です。一度行って見ようかなどと思っています。


処で、この本ですが「レシピ」と銘打ってあるにも関わらず、調理方法は一切記載されていません。
私はてっきり、

材料
納豆 1パック

豆腐 1/2パック

白ネギ 2〜3cm

出し汁 4カップ

赤味噌 お玉で1/3ぐらい

作り方

1:納豆をまな板の上に置き、包丁で適当に細かくする。
  (半切り納豆の場合は、そのままでもok)


2:出汁を火にかけ、沸騰したら火を弱めて味噌を溶く。


3:納豆と豆腐を2に入れる。


4:1〜2分ほど中火にかけた後、お椀によそる。


5:みじん切りにしたネギを散らして出来上がり。

といった感じで、各料理のレシピが載っているものだとばかり思っていました。
宮部作品の料理を作って見ようかと思い買った本だっただけに、想像と大分違っていたので残念でした。


X-ファイル ― オリジナル・スコア・オリジナル・サウンドトラック

『隔週刊 Xファイル DVDコレクション』33号

このシリーズ、徐々に出版部数が減っているような気がします。
今週、ブックガーデンに行ったときには置いて有るのを見かけませんでした。
まだ発売されていないのかと思っていましたが、今日紀伊国屋に行くとしっかりと置いてありました。
あまり売れていないのでしょうか?