本日購入の書籍

花も実もない人生だけど (角川文庫)

花も実もない人生だけど (角川文庫)

中村うさぎのエッセイ集と言う触れ込みの、駄目人間の痛い生活の実録本。この人を反面教師とすれば、真っ当な人生を送れることは間違い無しでしょう。


ネタの為に私生活を開示し、進んで阿呆な事をするなど普通の人には中々出来ることではありません。
読者の為に自らを省みず破滅への獣道を突き進んでいくのは、ある意味尊敬すべきことだと思います。ただ、私はやれと言われたら、絶対に御免蒙ります。

墓場鬼太郎 (2) 貸本まんが復刻版 (角川文庫)

墓場鬼太郎 (2) 貸本まんが復刻版 (角川文庫)

水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』の原点、『墓場鬼太郎』の第二巻です。
この『墓場鬼太郎』では『ゲゲゲの鬼太郎』と違い、鬼太郎がかなりダークに描かれています。
アニメなどでお馴染みの、正義のヒーローではなく、寧ろ悪役と呼んでしまっても差し支えないようなキャラクタとして描かれています。メジャーな路線で売り出すに当たって、毒を抜かれてしまった鬼太郎には無い魅力があります。
もっとも、それ故に巷間で流布している「良い子」の鬼太郎のイメージを崩したくない人は読まないほうが良いでしょう。


ところで、鬼太郎といえば片目が見えないので、常に髪で隠しているといったイメージが強いですが、この『墓場鬼太郎』の時点では、鬼太郎は両目とも開いています。
鬼太郎と言えば最初から片目だと思っていただけに、結構意外な感じがしました。