本日観た映画

映画『X-MEN ファイナルディシジョン』を見てまいりました。字幕版を見ていたら、サブタイトルが「ファイナルディシジョン」なく、「THE LAST STAND」となっていました。どうやら原題は『X-MEN THE LAST STAND』と言うタイトルのようです。

タイトルに「ファイナル」やら「LAST」と付いている割には、ストーリが完結している様には見えませんでした。
まだまだ回収し切れていない伏線が有るので、まだ続編が出そうな気配がひしひしと感じられます。
メインテーマのミュータントと人間の共存も、まだ全然解決していませんし、五年後位には『エックスメンリターンズ』とかが出るでしょう、きっと。


私は『X-MEN』の映画の前二作も、マーベルコミックスも、テレビアニメも見ていなく、友人宅やアーケードで『X-MEN』のゲームをプレイした程度しかこの作品についての知識しか無かった為、てっきり主人公はサイクロプスだとばかり思っていましたが、主人公がウルヴァリンだったので、少々吃驚しました。
サイクロプスはゲームではX-MENチームのリーダー格で、タイトル画面で大きく映っていただけに、今回の映画の様な見せ場が全く無くフェイドアウトしてしまう端役だとは想像もしていませんでした。


ストーリはあって無きが如しなので、特に触れる必要は無いと思います。まあ月並みな台詞ですが、良くも悪くもハリウッドといった所でしょうか。
ハリウッドなので、映像、演出面は流石です。特に、ストームの電撃や竜巻、マグニートの磁力を使っての破壊シーンは圧倒的な迫力でした。また、ウルヴァリンの再生なども最新の映像技術があってこその演出です。


キャラクタ面は、ジャガーノートがかなりがっかりでしたね。
ゲームの様な身の丈三メートルを超えるような巨漢を想像したのですが、コスプレをした変な外人にしか見えず、なんとも形容できない出来になっていました。『ハルク』のCGを使っての巨大化の様な演出が欲しかったのですが、脇役にそこまで手も金銭も掛けられないのでしょうか?
又、彼自身が言っていた台詞で「オレはジャガーノートだ!」みたいなのがあったのですが、その台詞に見合う活躍が出来ないのも又、小物感を一層際立たせていました。
ジャガーノートとは、ヒンドゥー教ヴィシュヌ神の八番目の化身、クリシュナの像が由来であり、「世界の神」の意を持つ名前なのですが、直接攻撃の能力を持たないキティに翻弄される辺り、思いっきり名前負けしています。


あと、ウルヴァリンは黄色いマスクを被っているイメージがあっただけに、終始素顔を晒しているのは違和感がありました。
キャラクタの掛け合いがメインのドラマ部分ではそれでも構わないと思いますが、せめてクライマックスでの戦闘シーンくらいマスクを被っての活躍を見せてもらいたかったです。
もしかして、映画の1作目、2作目共にウルヴァリンは素顔で戦っていたのでしょうか?
DVDのパッケージでもマスクを被っていなかったので、その可能性が非常に高いですね。


逆に良かったキャラはストームでした。
メインのキャラクタだけに、ふんだんに予算を注ぎ込めたのでしょうか、かなり格好良い演出がなされていました。
空中を浮かんだり、電撃を放つところは非常に派手で迫力があり、とても格好良かったです。
また、彼女が能力を発動するとき、白目を剥くのが中々インパクトがありました。なんかアメコミのイラストそのまんまと言った感じでした。
作中の女性の中では、私は一番美人であったと思いますし、ストーリ上のヒロインのジーンよりも、余程ヒロインらしく見えました。


総評としては、見てよかったと思います。
想像していたよりも結構面白かったので、映画の『X-MEN』1と2も今度見てみようかと思います。
難しいことを考えなくて済みますし、演出のみを堪能する映画なので、ストーリの繋がりも気になりませんので、1、2を見ていなくてもそれなりに楽しめるのではないでしょうか。