本日観た映画

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

西遊記』のDVDを買った為か、猪八戒西田敏行が気になって仕方が無かったので観に行きました。
それにしても、浅田次郎の小説は読んだことは無いにも関わらず、『地下鉄に乗って』に続いての鑑賞となりました。
映画を見た限りでは面白い作品ばかりでしたので、今度読んで見ようかと思っています。


ところで、この『椿山課長の七日間』というタイトルですが、思いっきり「看板に偽りあり」だと思うんですが。
作中において、椿山課長達は三日間しか過ごしていません。七日のうち四日は意識が無く寝て過ごしていますから。
それを考えると、『椿山課長の三日間』とした方が正解だったように思います。


ストーリを掻い摘んで言ってみると、未練を残したまま死んだ人が、幽霊となってその思いを清算する物語といったところです。


西田敏行演じる椿山課長が、伊藤美咲の姿にカモフラージュして現世へと蘇ります。
しかし、この伊藤美咲が違和感ありすぎて純粋にストーリーを楽しめませんでした。
何しろ、姿形は綺麗なお姉さんで有るとは言え、その本質は汚いおっさんなのです。
ところが、伊藤美咲が演じる椿山課長はどう見ても女性にしか見えません。(当たり前なのですが)
特に、話し方が西田敏行と違いすぎるのが気になって仕方がありませんでした。声質は兎も角、アクセントとイントネーションがあまりにも西田敏行と違うのでどう観ても別人です。
でも、ミスキャストだとは思いません。伊藤美咲以外の人物をキャスティングしたとしても、同様の結果になったことでしょう。
西田敏行という俳優の存在が大きすぎたからだと思います。西田敏行の癖の強さが悪い方向に出た結果になっています。


ストーリーそのものは面白かっただけに非常に残念でした。
椿山課長のキャスティング以外には不満点はありませんでした。
話の流れも最初から予想が付く展開にも拘らず最後まで楽しんで観れました。演出が良かったのでしょう。
エンタテイメント作品としては上質の部類に分けられると思います。



椿山課長の七日間』のバイラルムービー
映画本編よりも此方の方が笑えました。