『ゲゲゲの鬼太郎』5−16  

ゲゲゲの鬼太郎』第十六話「妖怪はゲームの達人!?」を見ました。
今回は『地獄先生ぬーべー』でありそうな、最近流行りのカードゲームや、ネット対戦の格闘ゲームに関わるお話でした。

妖怪とゲームで対戦して、負けると寿命が奪われるとう筋ですが、昨今流行のゲームを題材に取っている点を除けば、昔話等で古くからあるパターンですので、一見『鬼太郎』に似合わないシナリオに見えますが、実際蓋を開けると、妖怪とコンピュータゲームの相性は抜群でした。
ゲームと言うなら、原作ではあめめはぎと独楽合戦をしたりしていますので、考えてみると元々『鬼太郎』とゲームの親和性は良かったのですね。


話の大筋は出来が良く中々面白かったと思うのですが、登場する妖怪と結末が少々納得行きかねるものでした。
今回登場の妖怪は「しょうけら」。作中で目玉親父も触れていましたが、遊戯とは全然接点が無い妖怪です。
鳥山石燕の天井から屋内を覗く姿からは、今回の役回りは想像も付きません。私はミスキャストだと思います。
そして、最後の決着の付け方が戦闘による力ずくなのも如何なものかと思います。
矢張り、ルールに乗っ取った(多分に妖怪の都合のいいルールでしたが)勝負を行って相手を打ち負かしての決着の方が良かったのではないでしょうか。ゲームの対戦自体は公正なものだったのですから。
ゲームに負けてしまった為に力ずくで解決するのでは、どちらが悪役なのか分かりません。こういった話では、正義の味方がゲームにおいて悪役を負かし、負けたのを認めたくない悪役が暴力に訴えた所を更に帰り討ちにするとヒーローがより格好良くなり、話も勧善懲悪なものになり、盛り上がります。


あと、本編とは全く関係ありませんが、桃屋ごはんですよのCMが笑えました。
鬼太郎との係わり合いのあるパッケージでもないのに、鬼太郎が広告塔を勤めるとは思ってもいませんでした。