『ゲゲゲの鬼太郎』5−27   

ゲゲゲの鬼太郎』第27話「地獄の掟!走れねずみ男」を見ました。
今回は、久し振りにねずみ男が悪事を働き、その尻拭いを鬼太郎が行うという『ゲゲゲの鬼太郎』の基本パターンとなっていました。

アニメは五期になってからは、殆どねずみ男が問題を起こして、鬼太郎が解決する話がありませんでした。
それどころか、ねずみ男の登場場面すら殆ど無いという始末。
それだけに、今回の話はとても楽しめました。
矢張り、ねずみ男ではじまり鬼太郎で締める。これこそが『鬼太郎』だなと感じました。


さて、今回登場の妖怪は「邪魅」ですが、水木しげる先生が原作で間違えて描いている為、「魍魎」が登場しています。
鳥山石燕のイラストを見てみましょう。

一寸判り辛いかも知れませんが、左が「魍魎」、右が「邪魅」です。
今回登場の邪魅は、どう見ても右側の「魍魎」の姿で登場しています。

因みに、原作漫画においても「邪魅」は「魍魎」の姿で、「魍魎」は「邪魅」の姿で登場していますし、アニメも一期からずっと間違ったままです。
ところが、『妖鬼化』等の画集においては、「邪魅」は「邪魅」の姿として正しく描かれています。
漫画で取り違えてしまってはいますが、水木はその後間違えに気付いて、正しい姿で描いています。


そのため、今期では「邪魅」と「魍魎」を取り違えて出さないと思っていましたが、予想とは違う残念な結果となってしまいました。
既に世に出てしまったものは仕方が無いのですが、今後は「邪魅」と「魍魎」を正しい姿で出して欲しいと願っています。