神田古本まつり

今年も神田の「古本まつり」「ブックフェスティバル」に行って来ました。
お目当ては、大屋書房の妖怪関連書籍の展示です。
そこに行って見たら、狭いブースながらも、日頃実物をお目に掛かる事はまずあり得ない機構本が並んでいました。
鳥山石燕の『百鬼夜行拾遺』や、『狂歌百物語』といった、私が復刻版を持っている画集のオリジナルを見る事が出来ました。石燕の『画図百鬼夜行』は思ったよりも小さくて意外な感じがしました。A3位の大きさかと思っていたのですが、新書サイズくらいの大きさでした。
ここの展示を見て思ったのは、葛飾北斎の画力が素晴らしいということですね。
北斎は『富嶽三十六景』が一番有名ですから、風景画の人といったイメージが強いですが、妖怪を書かせても素晴らしいものを仕上げています。展示されていた『北斎漫画』は、とても緻密なタッチで描かれた魅力的なお化けが素敵でした。
他には、河鍋暁斎の作品が素敵でした。暁斎も画集を持っていますが、復刻されたのとオリジナルとでは見たときに受ける感想が全く違います。復刻版は拡大している為、オリジナルとサイズが違うので余計に別物に見えるのでしょう。
因みに、この展示は古書店の商品なので、購入する事が出来ます。『北斎漫画』はお値段なんとの十八万円。袖を振れば買う事が出来なくも無い金額ですので、悩んでしまいます。展示品の在庫は基本的に一点限りだそうですので、ご購入希望の方はお早めに。

流石に本を買うほどの持ち合わせはありませんでしたので、ここの書店のカタログを購入しました。これは全てが妖怪古書籍カタログです。

『絵本百物語』や『百鬼夜行絵巻』といった、死ぬまでに一度でいいから実物を拝んでみたい古書、絵巻が目白押しの素敵カタログです。百頁を超えるボリュームであまりにも素晴らしいラインナップの数々に、眺めているだけで幸せな気分になってきますが、更にそれを購入できると考えるとどうにかなってしまいそうです。但し、金額に目を向けることで現実に(強制的に)帰還する事が出来ます。
鳥山石燕の『百鬼夜行拾遺』は五十八万円、竹原春泉の『桃山人夜話』は五十六万八千円と素敵な作品内容に応じた素敵な値段になっています。買おうと思えば買えるんですけど、本一冊に五十万は流石に出せない・・・かな?


古本は買えませんでしたが、京極グッズを幾らか購入しました。
京極夏彦作品の文庫表紙と、京極夏彦の書いた妖怪のポスター四十枚一組と飛縁魔のトートバックにサイン色紙のセット。
クリアファイル四種。
『幽談』のサイン入り本。
合計三点を購入しました。


サインは相変わらず戯けた物が書かれています。
「らくだ」って一体なんでしょう?
他には、安かったので、水木先生の『妖猫夜話』を購入しました。

妖猫夜話―水木しげる猫漫画短編集

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