ホリエモン祭り開催中！

想定外です。（但し本人のみ）

予想通り、テレビ各局でライブドア祭りが催されていた模様です。
Yahoo!ニュースによると、テレビ朝日とＴＢＳは特別番組を編成してまで報道した模様です。
まさに吊るし上げ状態ですね。
社会の木鐸、正義の代弁者たらんとするジャーナリストの行為とはとても思えません。

昨日も書きましたように、もし堀江社長が法に触れる行為を行っていた場合、逮捕、拘留されてしかるべきでしょう。
堀江社長本人は知らないと言っているようですが、組織の長として部下のとった不始末の責任を取らなければなりません。それが本人の与り知らぬ所で行われたものであれ、不正行為を取り締まれなかった監督不行き届きや、不正行為を行う隙ができる組織にしてしまった責任があります。
勿論、堀江社長も企業のトップとして、それくらいの覚悟は当然できていると思いますが。

現行の法にそぐわぬ行為をした以上、裁かれるのは当然です。
流石に「悪法も法である」と言って、毒杯を飲み干したソクラテスの境地まで行けとは言いませんが、きっちり罪を清算して戻ってきてもらいたいものです。

にちゃんねるとテレビは同じです。

上であんな事を書いておいて言うのも何なのですが、ライブドアって本当に不正があったのでしょうか？
もしかしたら、無実の罪なのかもしれません。
私は東京地検の者ではないので、ライブドアの不正の確かな証と言うものは見ていません。
マスメディアが、目の上の瘤であるライブドアを疎ましく思い、罠に嵌めたのかもしれません。

「にちゃんねる」のひろゆきが、
「嘘を嘘と見抜けない人には（掲示板を使うのは）難しい」
といった名言を残しています。
これは、掲示板上には嘘が書き込まれているので、本当の情報と嘘の情報の見分けがつかない人は、嘘の情報をそのまま鵜呑みにして、誤情報を真実として認識してしまい危険であるという意味で使った言葉です。掲示板の管理人自らが、必ずしも全てが信用できるものではないと明言してしまっています。

ただこの言葉、「にちゃんねる」に限った事では無いと思います。
テレビ、新聞をはじめとする各メディアに対して同じことが言えると思います。

たとえば、ライブドアが不正を働いたと言う証拠は何処にあるのでしょうか？
私達は、日頃テレビや新聞の情報を見て、事件や事故、犯罪等が起こったことを知ります。
この時、視聴者や読者は報道を見て、ほぼ全ての人がそれが真実であると無条件で信じてしまっています。
己の目で見て、耳で聞いたわけでもないのに信じてしまう根拠は何処にあるのでしょうか。
はっきり言って、そんなものは何処にも有りません。砂上の楼閣と同じです。

戦前、大本営発表を新聞、ラジオが報道していました。今でこそ、国家や軍部の情報操作による捏造、誇張、曲解の報道であることを誰でも知っていますが、今のマスメディアも同じことをしていないと誰が言えるのでしょうか。
思想が右から左へ、首謀者が軍部から企業に首を挿げ替えたまま同じシステムで、報道体制がなされているのかもしれません。

例えば、「国民年金の予算が足りなくなるのは、年金未払いの若者が増えているから」とか、「少年犯罪は年々増加の一歩を辿っている」といった、少し調べれば明らかになる嘘をマスメディアは平気で報道しているのはご存知でしょうか？
流石に通信網の発達した現在で犯罪事件そのものを捏造することはしないでしょうが（上手く立ち回れば十分可能ですけど）、その事件の背景や社会情勢、犯行の動機などは故意の合法、曲解、捏造に溢れています。

ここでマスメディアの罠に陥りやすいのがテレビを見る人です。
ネット、特にニュースを扱った掲示板においては、その報道の確かなソースを求めることが多々あります。
しかし、テレビを見る人は報道番組を見てわざわざそのソースまで調べようとはしません。
ニュース番組を垂れ流し、それがやや怪しげに聞こえるものであっても、一々それの真偽を確かめるような面倒な真似をする人はいません。
その為、大多数の人は全く検証しないまま、テレビ報道＝真実とインプリンティングされてしまいます。

現在の情報の再も需要の多い発信源はテレビです。すると、虚偽の報道であれ、テレビで報道されることによって、嘘も真、非常識が常識としてまかり通ってしまうのです。

そういったことを鑑みると、テレビも「にちゃんねる」も、虚偽の情報も有るが、その中に真実の情報も混じっているという同じ構造をしていると言えます。
すると、ひろゆきの「嘘を嘘と見抜けない人には難しい」と言う発言は、「にちゃんねる」だけでなく、テレビや他のあらゆるメディアに対して当てはまることになります。

各マスメディア関係者は、そのことを自覚しているのでしょうか？
もし自覚した上で、数字を取るためにあえてやっているのだとすれば何も言いません。
しかし、無自覚にそれを行っているのなら、社会の底辺と謂われている（半ば自ら望んでそうなっている）「にちゃんねる」と同格ということになります。
それでいいのですか？