本日購入の書籍
今日書店に行くと、かなりインパクトのあるカバーの本を見つけました。
- 作者: 山本ひろし
- 出版社/メーカー: チュンソフト
- 発売日: 2006/08
- メディア: 新書
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普通、「はまぞう」で挿入される画像は、実際の書籍のカバーなのですが、この『心理捜査』の画像は、実際のカバーのイラストのものではありません。
私が、いつもの如く書店を見ていると、非常に目を引く本がありました。
それが『心理捜査』だったのですが、最初見たときは、カバーが外れているか、裏返しになっているかと思いました。
何しろ、一見すると表紙に何も印刷されていないのですから、表紙だと認識できなくても無理の無いことだと思います。
下の画像がその証拠写真です。
帯を含めて、表紙側には何も印刷されていません。
この画像では識別できませんが、一応タイトルのみがレリーフで浮き上がっていますが、遠目には判別できませんでした。
しかし、この本を棚置きではなく、平積みにた書店側の対応も素晴らしいです。
平積みだからこそ目に付きましたが、棚置きだったら絶対にスルーしていました。流石老舗の紀伊国屋書店です。書籍の売り方がを良く分かっていらっしゃいます。
それにしても、よくもまあここまで思い切ったことをやったものです。
書籍の表紙は、客の購買意欲を掻き立てるため、キャッチーなデザイン、イラスト、帯文で飾り立てるのが普通ですが、それを逆手に取って、あえて何も書かないことで逆に興味を引く作戦とは恐れ入りました。
何も書かれていないのですから、一歩間違えば、誰にも手にとって貰えない可能性もあるのに、そのリスクを恐れず白紙の表紙を採用する英断、私が出版サイドの人間だったら絶対に出来ません。このデザインを決定した作家、編集者、デザイナーは余程勇気のある方たちだったのでしょう。
さて、こんな無謀な事を実行する酔狂な出版社は何処かと見てみると、「チュンソフト」となっております。「チュンソフト」といえば、出版社ではなく、ゲームメーカーではないですか。
新たに出版業界に参入するに当たって、インパクトの強いものを出すためにこのデザインの本にしたのでしょうか?
有為転変のゲーム業界に生きている会社ですから、きっと既存の枠から外れる試みを試しているのでしょう。
同じゲーム業界から出版業界に参入したエニックス(現スクウェア・エニックス)の様に、このレーベルをヒットさせて、上手い事軌道に乗れば良いのですが、果たしてどうなるのでしょうか。