雑記〜古書市〜

今日、地元で古本市が開催されていましたので、暇つぶしがてら冷やかしに行ってまいりました。
しかし、古本市は相変わらず混沌としています。
兎に角本のラインナップが、素人目には何を基準にしているのかさっぱり分かりません。

彫刻、陶芸の書籍の中に混じって、「美少女フィギュアの作り方」の本があったりすると、見ていると混乱してしまいます。

かわいい女の子フィギュアを作ろう!

かわいい女の子フィギュアを作ろう!

確かに、彫刻も美少女フィギュアも立体の彫像で広義の意味合いでは同じジャンルにくくれるかもしれませんが、いくらなんでも彫刻と美少女フィギュア双方を嗜む人は居ないでしょう。
彫刻の書籍は芸術のコーナーに、美少女フィギュアの書籍はコミックスのコーナーに並べるのが普通なのではないかと思います。


他にも、書道のコーナーの中に、和綴じ本の玄奘の『大唐西域記』らしきものが混じっていたりしました。
らしきと書いたのは、筆書きで漢字が読めなかったからです。漢字が読めないのは、決して私の勉強不足ではありません。きっとゆとり教育の弊害で、漢字に不自由な子供として育ったからです。
とまあ、冗談はさて置き、書道のコーナーにあるということは、この『大唐西域記』を使って写経でもしろということでしょうか?(経文ではありませんが)


後は、日本文学の全集の間に、OSに関する本があったりしました。
樋口一葉の隣に、ウィンドウズOSの本が並んでいても、それぞれの購買層が違うので、そこに並べるメリットを感じません。
OSを扱う仕事をしている、日本文学ファンといった人も中にはいるのでしょうが、そんな人物は少数派ですので、コンピュータ関係の技術書と、日本文学は並べないほうが良いと思います。
と言うか、それ以前に専門書、特にコンピュータ関係の本は、技術の進歩に伴って日々改訂されていますので、古書で求める人はあまり居ないと思います。OSの技術書を置いてあること自体が、そもそも間違っているような気もします。


それ以外は、『平凡パンチ』のバックナンバーや、鉄道の時刻表やら、私にはその価値の理解できないものが沢山ありました。まあ、私の持っている妖怪画も、所謂一般人には理解できないものだと思いますので、あの辺りは追求しない事にします。


ここで私が唯一欲しかったのは、「漫画ゴリラ準備3号」の水木しげる著『総員玉砕せよ』です。うろ覚えなので、もしかしたら誌名が違うかも知れません。
恐らく、オリジナルのものだと思うのですが、如何せん保存状態があまり良くありませんでした。
『総員玉砕せよ』でしたら、文庫版も出ているので無理して購入する必要もないかと思い、今回は購入を控える事にしました。